USオルタナニューカマー、Speedy Ortiz
アメコミが好きな人は、コミックLove and Rocketsに出てくるキャラクターを想像するかも知れませんが、違います。
Speedy Ortizとはアメリカ、ボストンで活動するIndie rock バンドです。
僕とSpeedy Ortizの初めての出会いはこの動画でした。
開始直後は演奏の拙さが気になりますが、サビまで聴いて下さい。
妙な説得力に溢れています。
なぜか胸にぐっとくるんです。
陰鬱になりすぎたDeath Cab For Cutieのようなイメージがわき上がります。
おぉと思って、サビをよく聴いてみると
They always said I was better off as being dead.
(みんな、私は死んだ方がましって言った。)
と歌っています。
かつてTom YorkeがBut Im a Creep(でも、僕はキモオタだ)と歌ったように、Cloud NothingsがI Thought I Would Be More Than This(もっとええ感じやと思ってたのに)と歌ったように、 Pavementがヤケクソになった負け犬だったように、負のエネルギーから生まれたバンドなのです。
この時点で、青春こじらせた系オルタナバンドSpeedy Ortizに僕の心はガッツリ掴まれました。
他には、「お昼ご飯はぼっち飯」や「一人で考え込んで、病む」等心にぐさりとくるような事を歌っています。
きっと、学校で
Spring Breakersの主人公達みたいな奴とか

OCのキャラクター、ルークみたいな奴に

虐げられてきたのだろうな、、、という想像を掻き立てられます。
また、この映像では、曲の後半でとても下手くそなギターノイズが入りますが
それが、最高に良い。
"Sonic Youthに憧れた少年が訳もわからずとりあえず真似してみた"という感じがして、心をくすぐられる。
ノイズの終わりもビシっと決められず、へなへな萎れて終わる。
Speedy Ortizにぴったりのノイズです。
このNo Belowという曲、ボストンのGreat Scottという小さなライブバーのような場所で演奏しているライブ映像がYoutubeに上がっています。
演奏は下手くそですが、ファジーでよりヘビーで感情直球な曲に仕上がっています。
Speedy Ortizというバンドは、そもそもかなりオルタナフリークなバンドです。
最近でたアルバムMajor Arcana(PitchforkでBNMに認定)はHoleやPixies、そしてSonic Youth等をプロデュースしていたプロデューサーと組んでアルバムを作成されており、90年代オルタナの雰囲気を醸し出しています。
例えばこの曲
畳み掛けるようなギターノイズから始まって、サビでポップネスが爆発する様は、HoleやPixiesを彷彿とさせます。
アルバムはこのようなタッチの曲が主体となっており、初めに紹介した曲No Belowはアルバムにアクセント的に入れられており、かなりの力を放っています。
90年代オルタナが好きな人、去年Cloud Nothingsの新譜に心躍った人は必ず好きになるでしょう。
Death Cab For Cutie等が好きな人にもオススメします。
いや、もうUS indie好きな人に全員にオススメしたい!
では、最後にSpeedy Ortizの最新アルバムMajor Arcanaから一曲目Pioneer Spineを
イノバック一同、フジロックへ行きます。
是非乾杯しましょう。
マイブラに、ヨラテンゴ、ケンドリック!
待ちきれない。
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