July 24, 2013

最高にクールな男、Mac Demarco

最高にクールな男、Mac Demarco

Mac DemarcoがPitchforkフェスで演奏した映像が公開されていて、それが最高に笑えて格好良いので今日は紹介したいと思います。

ちなみに、Mac Demarcoを知らない人のために。

Mac Demarcoとは何ぞや。
彼が、Mac Demarcoです。
とてもクールですね。

彼はソロアーティストなので、一人でアルバムを作成し、ライブはサポートの人達とやっています。
カナダ出身の彼は、実はまだ90年生まれの23歳、僕と同い年です。

写真を見てもらえばわかる通り、非常にファニーなキャラクターで愛さざるをえないです。

個人的には00年代のペイブメント的な存在になるのではないかなと期待しています。その理由は下に貼る動画を見てもらえば存分に伝わるかなと思います。

でも、彼はただ単にファニーなだけではないのです。

Macはファニーでありながらも、どこか陰鬱な世界観、この世を見限っているような雰囲気を感じさせる男なのです。
それが更に、MacをMacたらしめて、僕の中で唯一無二の存在となっています。
パンクロック的な生き急いでる感も出ていますね。

これらは、Macの楽曲であったり、ライブ動画、インタビュー等を通して感じる事ができます。


文字ばっかりの御託をたれてもツマラナイので、動画に移りましょう。


Ode to Viceroy

おもちゃの延長みたいなギターで、おもちゃの延長みたいな音を出す。
もう、最高にクール。

ふざけているようで、演奏はしっかりこなして、楽曲もかなりクオリティが高いという点で、Pavement的な良さがありますね。

アウトロの部分なんか、おもちゃと遊んでいるネコのようで可愛い。

でも、なぜか消えてしまいそうな儚さも感じるんですよね、そこがまた魅力的なのです。



次は、Still Togetherという曲。
これはアルバムの最終曲でMacが弾き語りで歌う曲なんですが、ライブではバンド全員で演奏しています。

これが最高に笑える。
とりあえず、見て下さい。

Still Together


Macのおどけた歌い方。
サビで急に熱唱。
熱唱すると余計ダサい。

しかも、後半で彼女が出てきます。
ちょっとぽっちゃり系のお世辞にも可愛いとは言えない彼女です。
二人で抱き合いながら Together~♪ってやるんですが、
やはり、映画のようにはいかないですね。

ロマンティックさを微塵も感じさせない。笑

そこらへんの大学生のおふざけにしか見えないですね。
でも、最高。クール。

ちなみにですけど、彼女、Girlsに出てくるLena Dunhamに似てますね。



Pitchfork フェスの映像はここまで。

他にもいくつか、Macの演奏を貼ってさよならします。

明日からはフジロックだ。









USオルタナ界のニューカマーSpeedy Ortiz。


USオルタナニューカマー、Speedy Ortiz


Speedy Ortizって知ってますか?

アメコミが好きな人は、コミックLove and Rocketsに出てくるキャラクターを想像するかも知れませんが、違います。

Speedy Ortizとはアメリカ、ボストンで活動するIndie rock バンドです。



僕とSpeedy Ortizの初めての出会いはこの動画でした。


     

開始直後は演奏の拙さが気になりますが、サビまで聴いて下さい。

妙な説得力に溢れています。

なぜか胸にぐっとくるんです。

陰鬱になりすぎたDeath Cab For Cutieのようなイメージがわき上がります。


おぉと思って、サビをよく聴いてみると

They always said I was better off as being dead.
(みんな、私は死んだ方がましって言った。)

と歌っています。

かつてTom YorkeがBut Im a Creep(でも、僕はキモオタだ)と歌ったように、Cloud NothingsがI Thought I Would Be More Than This(もっとええ感じやと思ってたのに)と歌ったように、 Pavementがヤケクソになった負け犬だったように、負のエネルギーから生まれたバンドなのです。

この時点で、青春こじらせた系オルタナバンドSpeedy Ortizに僕の心はガッツリ掴まれました。

他には、「お昼ご飯はぼっち飯」や「一人で考え込んで、病む」等心にぐさりとくるような事を歌っています。

きっと、学校で
Spring Breakersの主人公達みたいな奴とか

                             

OCのキャラクター、ルークみたいな奴に
             

虐げられてきたのだろうな、、、という想像を掻き立てられます。



また、この映像では、曲の後半でとても下手くそなギターノイズが入りますが
それが、最高に良い。
"Sonic Youthに憧れた少年が訳もわからずとりあえず真似してみた"という感じがして、心をくすぐられる。
ノイズの終わりもビシっと決められず、へなへな萎れて終わる。
Speedy Ortizにぴったりのノイズです。


このNo Belowという曲、ボストンのGreat Scottという小さなライブバーのような場所で演奏しているライブ映像がYoutubeに上がっています。

演奏は下手くそですが、ファジーでよりヘビーで感情直球な曲に仕上がっています。

Speedy Ortizというバンドは、そもそもかなりオルタナフリークなバンドです。

最近でたアルバムMajor Arcana(PitchforkでBNMに認定)はHoleやPixies、そしてSonic Youth等をプロデュースしていたプロデューサーと組んでアルバムを作成されており、90年代オルタナの雰囲気を醸し出しています。


例えばこの曲


畳み掛けるようなギターノイズから始まって、サビでポップネスが爆発する様は、HoleやPixiesを彷彿とさせます。

アルバムはこのようなタッチの曲が主体となっており、初めに紹介した曲No Belowはアルバムにアクセント的に入れられており、かなりの力を放っています。


90年代オルタナが好きな人、去年Cloud Nothingsの新譜に心躍った人は必ず好きになるでしょう。
Death Cab For Cutie等が好きな人にもオススメします。
いや、もうUS indie好きな人に全員にオススメしたい!


では、最後にSpeedy Ortizの最新アルバムMajor Arcanaから一曲目Pioneer Spineを





イノバック一同、フジロックへ行きます。
是非乾杯しましょう。
マイブラに、ヨラテンゴ、ケンドリック!
待ちきれない。